妊娠・出産を機に退職した、働くママにインタビュー 退職時にもらえる・戻るお金は?

産後も仕事を継続する人が増えている一方で、様々な事情により退職をする人もいます。
産休前につわりの重さで出勤できなくなってしまうことや、復帰を予定していたものの実際に育児を始めると予想以上に大変で、仕事との両立に限界を感じることも珍しくはありません。
今回は、妊娠・出産を機に勤めていた会社を退職された経験のある、働くママお二人にお話を伺いました。
また、妊娠・出産を機に退職する場合、お金がもらえる・戻ってくる可能性があります。
本記事内で一部紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてください。

 


[目次]

1.インタビュー①(水野さん/第一子出産後に退職)
2.インタビュー②(木谷さん/妊娠中に退職)
3.妊娠・出産を機に退職する場合にもらえる・戻るお金
  ―退職者の所得税還付申告(確定申告)
  ー失業給付受給期間の延長

 

 


1.水野さん/第一子出産後に退職

水野文媛(みずの もえ)さん
ナガワ薬品株式会社 統括本部長
28歳で1人目、35歳で2人目を妊娠し、現在7歳の女の子、0歳の女の子を育てる。


―初めて妊娠が分かったときは、どのようなお仕事をされていましたか?
水野さん 1人目を妊娠したときは老人ホーム関係の会社に勤めていました。役員全員3人以上お子さんがいたこともあって、出産や子育てに理解のある会社でした。役員と行動することが多かったのでほとんどが車移動でしたし、体調が優れないときは休憩させてもらえたり、タバコを吸うときも離れてくれました。勤務時間も気を使ってもらえたので、妊娠中の仕事に苦はなかったです。すごく恵まれていましたね。

 

―産休や育休は取得されましたか?
水野さん 産休・育休をしっかり使って2年間休みました。その間に、母が不動産を持っていたので、税理士の夫の力も借りて会社を立ち上げることにしました。コンサルティングの仕事が少しずつ入ってきていたこともあり、元々勤めていた会社には戻らず、自分の会社を大きくするという決断をしました。2人目の妊娠のときは、会社勤めではないので産休などもありませんでした。

 

―水野さんにとっては、ご自身で経営されるほうが子育てと仕事の両立がしやすいという理由もあったのでしょうか。
水野さん そうですね。もちろん子育てをしながら会社勤めをすることも不可能ではないですし、実際に経験されている方もいますが、私にとってはそれが難しかったですね。休んだ期間が長かったので、朝決まった時間に出勤して決まった時間に退勤する、ということができなくなってしまったのもあります。赤ちゃんとの関わり方を大切にしているので、保育園に預けるのではなくなるべく一緒にいたくて…。1歳~1歳半くらいまでは母乳で育てたいというこだわりもあったので、会社勤めは厳しいと感じました。

 

―出産の時期について、元々考えられていましたか?
水野さん 今はもちろん好きですが、当時子どもがあまり好きではなくて、24歳で結婚してから数年は「子どもは欲しくない」の一点張りでした。ただ夫が私より7歳上ということもあり、言葉には出さないもののプレッシャーを感じ始めて…1年間くらい喧嘩もしながら生活していましたね。

 

―ご自身のキャリアに対する不安もあったのでしょうか?
水野さん ありましたね。キャリアアップを考えたときにリスキーだなと感じていました。当時は課長を務めていて、もう少しで昇進できるタイミングだったので、せっかくここまでやってきたことがゼロになると思いました。ただ1年ほど悩んで、私も将来的には子どもがいる家庭を築きたいという気持ちがあったので、最終的に決心しました。

 

―妊娠中に気をつけていたことはありますか?
水野さん 1人目のときは何も分からなくて、何に気をつければいいのかも分からない状態でした。仕事中におなかが痛くなることが何度かあり、病院に行ってお医者さんに仕事をセーブするよう言われたこともあります。
1人目のときは若かったので「どうにでもなる」と思っていたのですが、2人目は35歳のときだったので、お医者さんにも年齢を考えて行動するよう言われていて。歩きすぎない、ストレスを溜めない、怒らないなど、とにかく気をつけていました。

 

―妊娠前と後で、仕事に対する向き合い方は変わりましたか?
水野さん 私は旦那さんと対等な立場で、お互いに働いてお互いに子育てをして、という関係性でいたいので、妊娠中でも仕事は手を抜けないというプレッシャーがありました。2人目のときはそれを特に強く感じましたね。会社に勤めている方は産休や育休という制度がありますが、私のように経営者側のママにはそういった制度がなく、補償もされないので、仕事を止めてしまったら収入はなくなります。2人目のときは出産した月の前半まで普通に仕事をしていましたし、出産の直前も分娩台の上で仕事の電話をしていました(笑)。

 

 

2.木谷さん/妊娠中に退職

木谷七海(きたに ななみ)さん
ナガワ薬品株式会社 新規事業部長
29歳のときに妊娠し、現在4歳の男の子を育てる。


―妊娠が分かったとき、何のお仕事をされていましたか?
木谷さん 元々メイクアップアーティストとして空港で働いていました。当私はつわりがかなり酷く、何も食べられずベッドからも出られない状態で…。なかなか仕事にも出られなくなってしまったので、産休には入らずそのまま退職しました。
接客業なので基本的にずっと立ち仕事でしたし、気分が悪くなったら休憩してもいいとは言われていたのですが、休みづらい雰囲気はありました。

 

―ご出産後は、どのくらいで転職されたのでしょうか?
木谷さん 子どもが生まれて2年間は家にいて、子どもが保育園に行くようになってから新しい仕事を始めました。お客様と直接お話できる接客業にやりがいを感じていたので、今の会社に入るまでは店舗スタッフとして働いていました。

 

―出産の時期やその後のキャリアについては、元々何か考えられていましたか?
木谷さん 全く考えていませんでしたね。子どもが欲しくなかったというわけではありませんが、その時期や産後のキャリアについては何も考えていませんでした。

 

―妊娠前と後で、仕事をするうえでの心境の変化などはありましたか?
木谷さん ありました。産後に就職をしたときは、子どももいるので「その分頑張らないと、強くならないと」という思いで仕事をしていましたね。

 


3.妊娠・出産を機に退職する場合にもらえる・戻るお金

妊娠・出産を機に退職をする人は、税金を納めすぎている可能性が高いです。
損をしないためにも、所得税や給付金の制度を確認しておきましょう。


■退職者の所得税還付申告(確定申告)

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