先輩ママの出産体験談。無痛分娩・和痛分娩とは? 出産費用はどのくらい?

妊娠がわかると嬉しい反面、「妊娠・出産にはどのくらいのお金が必要?」「陣痛の痛みに耐えられるか心配」といった疑問や不安を持つことも多いでしょう。今回は、出産を経験した先輩ママにインタビュー。出産にかかった費用や無痛(和痛)分娩についてお話を伺いました。


納得のいくお産にするためには、産院や出産方法を決める前に、どんなお産にしたいのかをイメージしておくことが大切。出産に対する不安解消にも役立ちます。出産の計画書「バースプラン」についても本記事で紹介しているので、この機会にぜひ考えてみてください。

 

[お話を伺った方々]

水野文媛(みずの もえ)さん
ナガワ薬品株式会社 統括本部長
子ども:7歳女の子、0歳女の子
28歳で1人目、35歳で2人目を妊娠

木谷七海(きたに ななみ)さん
ナガワ薬品株式会社 新規事業部長
子ども:4歳男の子
29歳のときに妊娠

横尾さん
カウンセラー(元産婦人科看護師)
大学病院の産婦人科で12年、産科クリニックで4年(育児支援を含む母乳外来)勤め、母乳外来を中心に赤ちゃんの育児・全般の相談に乗る。「妊婦さん、お母さんに成り立ての人のかけこみ寺」として多くの女性から指示を集める。

 


[目次]

1.妊娠出産にかかった費用、助成金の活用
2.無痛分娩、和痛分娩とは?
3.理想のお産に役立つバースプラン
4.まとめ

 


1.妊娠出産にかかった費用、助成金の活用

―健診や入院費用など、妊娠~出産にかけてお金がかかります。負担を軽減させるために、助成金などを活用されたご経験はありますか?

水野さん 健診費用の助成(※1)を使いました。私の住んでいる地域の自治体では、健診のときに利用できる補助券がもらえました。ですが毎回の健診はそれ以上にかかっていて、1回あたり4,000~5,000円で15、6回あったので、別の検査費用も含めるとトータルで10万円ほどは自費で支払いましたね。


―健診だけでもかなりの負担になりますね。入院や分娩などの費用が助成される「出産育児一時金(※2)」は利用されましたか?

水野さん 1人目の出産時も2人目の際も、出産育児一時金(※2)で42万円(現在は50万円)をいただきました。1人目は大学病院などではなくクリニックでの出産で、立ち会い出産のために特別室を使ったので、プラスで80万円ほどかかりました。
木谷さん 私の場合は国から42万円の助成金をいただきました。ただ、私も個室と和痛分娩を選択したので、プラスで38万円ほどかかりました。

 

―お二人とも個室を選択されたとのことですが、何か理由はありますか?

木谷さん 家族がみんな見に来たいと言っていたので、自由度の高い個室にしました。

水野さん 母と旦那さんが泊まりにくるときに、スペースがあったほうがいいと思っていました。ただ、1人目のときに立ち会い出産で特別室を使って、そこまでの広さは自分には必要ないと気づきましたね。2人目も同じクリニックで同じコースを選びましたが、普通の個室にしました。それでもプラスで30~40万円はかかりました。

 

―お話を伺っていると、助成金があるとはいえかなり費用がかかりますね。

水野さん そうですね、助成金では賄えなかったです。思っている以上にお金がかかることが分かりました。ただ、産院の種類や地域によってかかる費用はそれぞれ異なるので、里帰り出産をする方は逆にお金が余る可能性もありますね。

 


★妊娠・出産するママがもらえるお金
妊娠・出産でかかる主な医療費には、妊婦健診費用、分娩や入院の費用などがあります。妊娠や出産は病気ではないため保険がきかず、基本的には自費となりますが、自治体や健康保険からもらえるお金があります。

■妊婦健診費の助成 ※1

妊婦さんの経済的負担を減らすため、公費で14回分以上の妊婦健診費の助成が行われています。自治体によって差はありますが、令和3年度の助成額は全国平均で107,792円でした。

【対象】
妊娠が確定した人

【もらえる金額】
妊婦健診14回分の費用(自治体によっては無制限の場合も)
※毎回の健診が無料になるわけではなく、3,000~5,000円ほど(検査項目が多い場合は1万円ほど)の自己負担が必要になることもあります。

【申請時期】
妊娠確定後、医師や助産師の指示が出たら

【受け取り時期】
妊娠届を役所の担当窓口に提出後、母子健康手帳などと一緒に受診票がもらえる

【申請・問い合わせ先】
住んでいる市区町村の役所の担当窓口。保健所などが窓口の場合も


出産育児一時金 ※2

加入している健康保険から、入院・分娩費として50万円が支払われます(令和5年4月より、42万円から50万円に引き上げられました)。入院・分娩費は平均で45~50万円ほどといわれていますが、病院や診療所など出産する施設によって差があり、無痛(和痛)分娩などの出産方法や、個室を選択した場合は追加で費用がかかります。

【対象】
健康保険の加入者、またはその被扶養者で出産したママ(妊娠4か月以降の流産・死産も対象です)

【もらえる金額】
子ども1人につき基本50万円
※双子の場合は100万円
※妊娠週数が22週に達していないなど、産科医療補償制度の対象とならない出産の場合は、支給額が48.8万円となります。

【申請時期】
直接支払制度の場合(産院がママに代わって申請を行い、直接産院にお金が支払われる)⇒妊娠中
受取代理制度の場合(ママが事前申請を行う)⇒妊娠中
産後申請方式の場合(退院後に申請してお金を振り込んでもらう)⇒産後

【受け取り時期】
退院時、または産後

【申請・問い合わせ先】
直接支払制度の場合⇒産院
受取代理制度・産後申請方式の場合⇒自分が加入している健康保険の窓口(国民健康保険の人は役所の担当窓口)

 

 

2.無痛分娩・和痛分娩とは?

―先ほど木谷さんから「和痛分娩」を活用されたと聞きましたが、それはどういったものでしょうか?

横尾さん 痛みを和らげる出産方法で、ある程度陣痛はあるけど、マックスまでの痛みにはならない、といったものです。横になった状態で腰から麻酔をかける方法(硬膜外麻酔)が主流となっています。

 

―痛みや、陣痛の感覚はありましたか?

木谷さん 酔っぱらっているみたいな感覚で、子宮口が3~10cmの間は痛みを感じませんでした。

水野さん 私は1人目、2人目どちらも無痛分娩をしましたが、1人目のときはすごく痛くて(笑)。2人目のときは腕利きのお医者さんがやってくださったので、まったく痛くなかったです。陣痛の痛みは感じませんでしたが、お腹が張ってきた感覚はあったので、これが陣痛なんだなと思いました。


―先生の腕にもかかっているんですね。

水野さん お医者さんの腕は本当に大切ですね。

横尾さん そうですね、先生の腕にかかっている部分もあります。人それぞれ効きも違って、毎回成功するとも限らないですし、絶対に安全というわけでもありません。これは無痛(和痛)分娩に限ったことではなく、すべての選択にメリットとデメリットがあるので、それをきちんと自分で理解したうえで選択することが大事です。

 

★無痛分娩・和痛分娩とは?
無痛分娩・和痛分娩は、麻酔を使用して陣痛の痛みを和らげる出産方法で、その違いにはっきりとした定義はありません。麻酔の利き方には個人差がありますが、痛みへの不安が軽減されるので、心身ともにリラックスした状態でお産に臨むことができます。お産での体力消耗が少ないといったメリットもあります。現在主流となっているのは「硬膜外麻酔」です。

[注意]
・麻酔科医が常駐でないと無痛分娩できないことも
・分娩費用は高額になる
・微弱陣痛になりやすい
・管理分娩の場合、行動が制限される

 


3.理想のお産に役立つバースプラン

バースプランとは、自分はどんなお産がしたいのか、お産に関する希望を書き出した計画書です。病院や出産方法選びにも関わってくるので、なるべく具体的に理想を書き出してみましょう。

 

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何歳からが高齢出産? 起こりやすいリスクとその検査方法とは?

キャリアと妊娠・出産を両立させる女性が年々増えてきています。
社会で実績を積んだあととなると、どうしても高齢出産といわれる年齢で妊娠することも多いでしょう。個人差もありますが、高齢出産にはさまざまなリスクが伴います。


では、ママの体とおなかの赤ちゃんには、実際にどのようなリスクがあるのでしょうか。今回は、流産などの原因にもなる妊娠中の合併症や、赤ちゃんの染色体異常について、そして染色体異常を検査する4つの方法について解説します。

 


[目次]

1.何歳からが高齢出産? その割合は?
2.高齢出産のリスク
  ー難産や帝王切開になりやすい
  ー流産率が上がる
  ー子宮のトラブル(子宮筋腫など)
  ー妊娠高血圧症候群
  ー妊婦糖尿病
  ー胎児のリスク(障がいやダウン症候群などの先天性異常)
3.赤ちゃんの染色体異常がわかる4つの検査
  ―ママの血液からわかる2つの検査(母体血清マーカー検査、NIPT)
  ―2つの確定検査(絨毛検査、羊水)
4.高齢出産のメリット

5.まとめ

 


1.何歳からが高齢出産? その割合は?

高齢出産は、日本産婦人科学会では「35歳以上の初産婦」と定義しています。


社会背景の変化とともに、晩婚と晩産が増加しています。出産の高年齢化は1980年代から90年代 にかけて増え始め、母体の出産年齢が高齢化し、2020年には35歳以上での出産が3割近くに増加しました。


わざわざ年齢で区別するのには理由があります。
30歳以上から妊娠・出産に伴うリスクが徐々に高まるからです。母体と胎児へのリスクもありますが、妊娠しにくくなることも挙げられます。


卵子の数は、妊娠適齢期で30〜50万個ですが、32歳くらいからゆるやかに下降し、37歳くらいまでに2万個となり、閉経期の51歳には1000個まで減少します。女性の妊娠のしやすさは、37歳を過ぎると急激に下降していきます。

 

 

 

2.高齢出産のリスク

高齢出産には、次のようなリスクが挙げられています。


・産道がかたくなって難産になりやすい
帝王切開になりやすい
・流産率が高くなる
・子宮のトラブル(子宮筋腫など)が起こりやすい
・出産時、出血も多くなりやすい
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの異常が出やすい
・心疾患やダウン症などの先天異常の赤ちゃんが生まれやすい

 

■難産や帝王切開になりやすい
母体が高齢になると、難産になりやすくなります。加齢によって、産道やその周囲の子宮口がかたくなるためです。産道がかたいと、赤ちゃんがなかなか下りてこられないため、お産に長く時間がかかります。
難産は、ママにも赤ちゃんにも大きな負担がかかります。そのため帝王切開になる確率も高まりますが、体力も落ちてきているため、切開をすると産後の回復が遅くなります。年齢が上がるとともに、産後の子宮や体の回復に時間がかかるといった傾向があります。


■流産率が上がる
流産の増加や、子どもが健康に産まれる率が下がる主な原因は卵子にあります。年齢が高くなるほど卵子が老化し、受精卵の染色体異常が増加するためです。染色体異常になると、ダウン症などの発生率が高まり、流産・早産・死産が増加します。
流産の発症率は、妊娠全体の約15%とされています。原因の多くは、胎児が持つ染色体の問題です。年齢が上がるにつれて、受精卵の染色体に重複や欠損といった数のエラーが生じやすくなるのが、高齢女性の流産率が増加する原因になっています。


■子宮のトラブル(子宮筋腫など)
現代女性は、子宮内膜症子宮筋腫などの病気が増えています。加齢とともに子宮機能が低下し、子宮に腫瘍ができやすくなります。
高齢出産の場合、前期破水や切迫早産、前置胎盤、常置胎盤早期剥離などのトラブルが起きやすくなります。また、分娩時に大量に出血するケースもあります。子宮の収縮が悪く元の状態になかなか戻らないことも、出産年齢が上がるとともに発生頻度が上昇します。

 

妊娠高血圧症候群
一般的に、年齢が上がるとともに、高血圧や糖尿病といった生活習慣病にかかる割合が上がっていきます。そのため高齢出産では、妊娠高血圧症候群や妊婦糖尿病を発症しやすくなるといわれています。
妊娠高血圧症候群は、自覚症状はほとんどありません。しかし、妊娠高血圧症候群は、妊娠中に起こる合併症の中でも発生頻度が高く、母体と胎児の命に危険がおよぶリスクのある重大な症状の一つです。発症すると出産を終えるまで治らないので、体重の急な増加やむくみ、頭痛、息苦しさ、上腹部痛、嘔吐などがないか注意が必要です。


■妊娠糖尿病
妊娠をきっかけに発症する糖代謝異常で、妊娠高血圧症候群とともに、比較的高い割合で起こりやすい合併症です。妊娠中はホルモンの影響により、インスリンへの感受性が低下することがあり、血糖値が上がりやすくなるからです。
高齢出産は、妊娠による体への負荷がより大きくなるため、妊娠糖尿病の発症頻度も増加します。ママの体調が悪くなると、おなかの赤ちゃんの発育や体調にも影響する可能性もあり、流産や難産の原因になることもあります。


■胎児のリスク(障がいやダウン症候群などの先天性異常)
出産年齢が上がると、統計的におなかの赤ちゃんの染色体数に変化が起こる確率が高くなります。通常2本もつ染色体の数が、1本多い、または少ない胎児は、出産までママのおなかのなかで成長を続けられる確率は高くありません。
しかし、21・18・13番染色体に異常があっても、出産に至る例も少なくありません。21番染色体にトリソミー(1本多い)が起こるダウン症候群は、一般的には0.1%(1,000人に1人の割合)で出生に対し、40歳の妊娠では1%(約100人に1人)というデータがあります。

 

 

 

3.赤ちゃんの染色体異常がわかる4つの検査

妊娠中の定期健診で行う「胎児超音波検査」でも、発育や形態異常、病気の有無などを調べることができます。これ以外に、赤ちゃんの染色体異常を調べる4つの検査方法がありますので紹介します。

 

■ママの血液からわかる2つの検査
母体から採血した血液から胎児の染色体異常を調べる検査です。確定診断とは違い、おなかに針を刺さず、胎児の健康にリスクを伴わない検査です。


①母体血清マーカー検査
赤ちゃんの染色体に異常があるかどうか、また神経管閉鎖障害(脳や脊髄など形成異常)があるかどうか、確率を調べます。この検査をもとに、確定検査である絨毛検査または羊水検査を受けるかどうかを決めます。検査値の結果によって、羊水検査を受ける場合は妊娠16週までに検査します。


②新型出生前診断(NIPT)
2013年4月よりスタートした検査で、DNA解析能力の向上により、検査結果が出るまでの時間が早く、より精度が高い検査です。この検査をもとに、確定検査である羊水検査を受けるかどうかを決めます。
検査対象は、年齢に関係なく(以前は35歳以上という年齢制限がありましたが、現在はありません)、10週以降~16週未満の方へ推奨しています。16週以降でも検査は可能です。


NIPTについてより詳しく知りたい人は、こちらをチェックしてください。

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■2つの確定検査
ママの血液からわかる2つの検査である「母体血清マーカー検査」と「新型出生前診断(NIPT)」は、リスクを伴わない安全な検査方法ですが、確定検査ではありません。染色体異常については、次の2つの検査でほぼ確実に診断できます。


①絨毛検査
ママのおなか、または膣から針を刺して子宮壁を通して胎盤の絨毛組織を採取して、胎児の染色体異常やDNAを分析します。検査による流産の確率は、羊水検査よりも高く、1〜2%とされ、出血・破水・子宮内感染を起こすリスクがあります。


②羊水検査
おなかの赤ちゃんの染色体異常(ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーなど)について確定する検査です。妊娠16週前後のママのおなかに針を刺して、羊水を採取して調べます。約300分の1の確率で流産などを起こすリスクがあります。

 

 


4.高齢出産のメリット

ここまで高齢出産のリスクと染色体異常の検査方法についてお話ししてきましたが、年齢を重ねたからこそ得られるメリットもあります。

 

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赤ちゃんが無事に育つか心配。 そんな不安を早い段階で取り除くNIPTとは?

妊娠中は急激なホルモンバランスの変化から、立ちくらみや腰痛、皮膚トラブル、頻尿・便秘など、さまざまな不調が起こりやすくなります。これらの不調に負けないためにも、上手に体調を管理したいものです。
また、精神的にも不安定になりがちで、おなかの赤ちゃんに異常がないか、無事に育ってくれるか心配になります。今回は、妊娠中に避けたいこと・やってもいいことをまとめ、赤ちゃんの健康に対する不安を早い段階で取り除く方法について解説します。

 


[目次]

1.おなかの赤ちゃんの健康に影響を及ぼす行動
ー妊娠中は避けたいこと
  ー妊娠中にしてもいいこと
2.おなかの赤ちゃんの健康に対する不安
3.ダウン症候群などの染色体異常を調べることができるNIPT検査とは?
  ―NIPT検査を受けるには?
  ―NIPT検査の流れ
  ―カウンセリングで行うこと
4.まとめ

 


1.おなかの赤ちゃんの健康に影響を及ぼす行動

妊娠中は、これまで通りの生活を送っていいのかと不安になることが増えます。そんな不安を解消するために、妊娠中に避けたほうがいいこと、してもいいことを紹介します。


■妊娠中は避けたいこと

【お酒】
アルコールは早産や流産の原因になるだけでなく、おなかの赤ちゃんの発育に影響を及ぼします。妊娠中の飲酒は厳禁です。
【カフェイン】
カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶は飲みすぎると血管が収縮するため、胎盤への血液の巡りが悪くなり、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなります。1日1〜2杯程度であれば問題ありません。
【生もの】
刺し身や生肉など、加熱処理されていないものは食中毒の原因になりやすく、とくに生肉は母子感染を起こすトキソプラズマの主要な感染源です。
【タバコ】
タバコの煙に含まれる一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結びつくため、本来は酸素と結ばれるはずが結合できず、母子ともに低酸素状態になります。また、ニコチンの影響で胎盤の血流量が減るので、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなります。
ニコチンを含まない電子タバコの場合は、鉛・クロム・ニッケルなど重金属やホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれます。副流煙も同様です。
【薬】
市販薬も注意が必要です。解熱・鎮痛薬に使用されている非ステロイド系抗炎症薬は、妊娠中期以降に使用すると、おなかの赤ちゃんの動脈管を収縮させるリスクがあります。動脈管はママから酸素をもらうための重要な血管です。
【ヘアカラーとパーマ】
妊娠中は肌が敏感になっています。肌が弱い人は控えたほうがいいかもしれません。
【レーザー脱毛】
レーザー脱毛は妊婦の場合、サロンで断られるケースがあります。
【海外旅行】
長時間のフライトは同じ姿勢で座りっぱなしになるため、血流が悪くなり、血栓症になるリスクが高まります。妊娠後期では、医師の診断書が必要な場合があります。
【自転車】
妊娠中はおなかが大きくなるため、バランスを崩しやすくなり、転倒リスクが高まります。
ガーデニング
土の中には感染源となるトキソプラズマがひそんでいます。ママが妊娠中にトキソプラズマ症に初感染すると、流産や水頭症などのリスクがあります。

 

■妊娠中にしてもいいこと
X線
歯科医療や健康診断で行われるレベルのX線検査であれば、基本的に問題ありません。
【インフルエンザの予防接種】
妊娠中にインフルエンザに感染すると、重症化しやすいので、妊娠週数を問わず、流行期に入る前に接種しましょう。
【国内旅行】
妊娠中は急な体調変化を起こすこともあるので、無理のないスケジュールで行動しましょう。母子手帳を持参し、旅先の病産院を調べておきましょう。
【車の運転】
妊娠すると注意力が散漫になりやすいので、短距離で最小限にとどめましょう。
【引っ越し】
引っ越しは心身ともに負担が大きいので、業者に任せ、重い荷物を持たないように気をつけましょう。
【性生活】
安定期に入れば問題ありません。おなかの張りや出血があったらすぐにやめましょう。
【マッサージ、整体】
妊婦専門の施設であれば問題ありません。うつぶせなどおなかに負担がかかる姿勢は避けましょう。
【マタニティスポーツ】
安定期以降、マタニティヨガやマタニティスイミングなど、妊娠経過に問題がなければ体を動かして気分転換をはかりましょう。ママ友づくりなどコミュニティづくりにもおすすめです。
【歯の治療】
妊娠中はホルモンの変化で口腔状態が悪くなりがちです。歯周病や虫歯予防のためにもケアしておきましょう。

 

 

2.おなかの赤ちゃんの健康に対する不安

妊娠中は精神的に不安定になりやすく、おなかの赤ちゃんが元気に無事に育ってくれるか、流産しないか、染色体異常がないかなど、さまざまな不安が押し寄せます。
染色体異常による疾患で、一番頻度が高いのはダウン症候群です。妊娠10~15週頃になると、超音波(エコー)検査によって、お腹の赤ちゃんに染色体異常があるかどうかを確認することができるようになります。ほかにも、妊娠10週以降は4つの検査が受けられます。


①NIPT(新型出生前診断)
②絨毛検査
③クアトロ(母体血清マーカー)テスト
④羊水検査


羊水を採取して検査する「羊水検査」は、1000人に1〜3人の確率で流産のリスクが、胎盤の一部を採取して検査する「絨毛検査」は100人に1人の確率で流産のリスクがあると報告されています。流産リスクがない検査が、①のNIPTです。

 


3.NIPT検査とは?

NIPTは新型出生前診断と呼ばれ、国内では2013年から導入され注目されています。母体血液のみで胎児の染色体異常症による先天性疾患リスクを調べるスクリーニング検査です。米国など海外では、一般的な妊婦健診に含まれるスタンダードな検査です。費用は保険適用外で10割の負担となります。


注目されている理由はいくつかあります。


・エコー検査で妊娠が確認された妊娠10週から検査することができる
・母体の血液を採取して行うため、流産のリスクがない
・胎児への直接的な侵襲(ダメージ)がない
・従来のスクリーニングテストよりも精度が高い。「標準型21トリソミー型」においては感度が99.9%


■NIPT検査を受けるには?
NIPT施設は、日本医学会・日本産科婦人科学会による認可制になっています。出生前診断に精通した臨床遺伝専門医が在籍し、NIPTで陽性になった場合、絨毛検査・羊水検査など確定診断のできる検査の実施や妊婦のフォロー環境が整っていることが条件です。
認証施設によるNIPT(新型出生前診断)の検査項目は、次の3つに限定されます。

 

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おなかの赤ちゃんとママの健康のために。適正な体重や栄養素、気をつけたい病気は?

妊娠中は体重の変化に気を配ったり、食生活を整える必要があるなど、生活の中で普段よりも気をつけなければならないことが増えます。

ここでは、おなかの赤ちゃんとママの健康を守るために、妊娠中の生活でできること、気をつけるべきポイントを紹介します。

 

[目次]

1.妊娠中の過ごし方
2.適正な体重管理
  ―太りすぎ・やせすぎが招くトラブル
  ―理想的な体重増加
  ―妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病について
3.質の高い食事を心がける
  ―安産ごはんのポイント
  ―妊娠中の食事で積極的にとりたい栄養素
  ―妊娠中の食事で避けたいもの

 


1.妊娠中の過ごし方

妊娠前は仕事や家事、趣味などで、忙しい日々を過ごしていた人も多いのではないでしょうか。妊娠が分かったら、無理のない毎日を過ごすよう心がけましょう。


まずは生活リズムを整えるために、早寝早起きを習慣にすることをおすすめします。朝ごはんを食べる余裕ができるほか、妊娠中に起こりやすいシミ、そばかすなど肌トラブルの予防にも効果的です。


日常に適度な運動を取り入れるのも良いでしょう。
散歩や体操、ストレッチなどの手軽な運動でも、体重増加の抑制、むくみや腰痛の解消に効果的です。気分転換にもなるので、心と体をリフレッシュさせるためにも、適度な運動は大切。ただし、無理は禁物です。体調が優れないときは、なるべく安静に過ごしましょう。


おなかの赤ちゃんとママの健康のためには、バランスの良い食事をとることも大事です。体重の増加を気にして炭水化物を控える人もいますが、炭水化物、タンパク質、カルシウム、鉄分、葉酸など、必要な栄養素をまんべんなく摂取できるようにしましょう。


妊娠中に摂りたい栄養素、摂りすぎに注意すべきものについては、本記事の3で詳しく解説します。


★腰痛や転倒にも注意
妊娠中はホルモンの影響で関節がゆるくなり、腰痛が起こりやすくなります。おなかが大きくなるにつれ、バランスをとろうと反った姿勢になってしまうことも、腰に負担がかかる要因となる場合があります。腰痛を予防・軽減するために、日頃から正しい姿勢を意識することが大切です。
また、大きなおなかが原因で足元がみえづらくなったり、バランスを崩すことで転倒の恐れもあります。ゆとりをもって動くようにしましょう。

 


2.適正な体重管理

妊娠すると、おなかの赤ちゃんに栄養を送ると同時に、お産や授乳に備えるために脂肪を蓄えやすくなります。おなかの赤ちゃんや胎盤、羊水の重さも加わるため、妊娠中に体重が増えるのは自然なことです。


しかし、体重が増えすぎると、さまざまなトラブルを招く可能性があります。それでは体重を増やさないよう努めればいいかというと、実は体重増加を抑えすぎることで高まるリスクもあるのです。ママと赤ちゃんの健康のためにも、自分に合った適正な体重増加を目指しましょう。


■太りすぎ・やせすぎが招くトラブル
【必要以上の体重増加】
妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病が起こりやすくなる
・微弱陣痛(お産のとき効果的な陣痛が起こらない)や難産になるリスクが
・産後に体重が戻りにくい
・妊娠線ができやすくなる
・腰痛が起こりやすくなる


【やせすぎ、体重増加の抑えすぎ】
低出生体重児になるリスクがある
 ※低出生体重で生まれた子どもは、将来的に生活習慣病になりやすいこともわかっています。
・お産や産後に必要なエネルギーが足りなくなる(母乳の出にも影響が)
・早産が起こりやすくなる
 ※もともと痩せている人が体重増加を抑えると、早産が起こりやすくなります。

 

 

■理想的な体重増加
推奨される体重増加量は、妊娠前の体格によって異なります。
自分にとって適正な体重増加量を知るために、まずはBMI(ボディ・マス・インデックス)という肥満度を表す体格指数を使い、自分の体型を調べてみましょう。

 

妊娠前の体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)]


18.5未満=やせ 増加量…9~12kg
 栄養不足の心配がありますが、食べすぎには注意してください。
18.5以上25.0未満=標準 増加量…7~12kg
 1か月に1~1.5kgの増加を目安にしましょう。
25.0以上=肥満 増加量…個別対応
 体重増加の目安は医師に相談してください。初期段階から体重コントロールが必要となります。


計算で出た数値が「やせ」「標準」「肥満」のどこに分類されるのかで、適正な体重増加量がわかります。体重管理をするうえで大事なのは、少しずつ増えていくことです。急激に体重が増えたり、無理してやせたりするのはよくありません。増加は1週間に500g以下と覚えておきましょう。

 


妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病について
必要以上に体重が増加してしまうと、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病になるリスクが高まるといわれています。
妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病はどちらも妊娠がきっかけで起こる病気です。重症化すると母子ともに危険を伴いますが、健診で早期発見できれば、対策を立てることができます。
規則正しい生活を心がけるとともに、妊婦健診を定期的に受けるようにしましょう。


妊娠高血圧症候群
妊娠の進行によって、胎盤と母体の血管への負荷が大きくなることが原因で発症する病気です。妊娠20週から産後12週までに高血圧が見られる、または高血圧に尿タンパクや全身の障害(肝機能障害、腎機能障害など)を伴う、さらに妊娠20週までに高血圧が見られる場合、妊娠高血圧症候群と診断されます。
初期症状はむくみ程度ですが、血圧が高くなると吐き気や頭痛といった症状が出ることもあります。

【妊娠糖尿病】
妊娠糖尿病は、妊娠が原因で起こる糖代謝異常です。胎盤のホルモンが母体の筋肉や脂肪細胞にインスリン抵抗性を引き起こすため、血糖値が高くなります。妊娠糖尿病には自覚症状がなく、尿検査や血液検査で発見されます。
摂取カロリーが高すぎることも発症の一因になりますので、バランスの取れた食事を心がけましょう。また、妊娠前から糖尿病を持っている人は、妊娠前から血糖コントロールを良好にしておく必要があります。

 


3.質の良い食事を心がける

妊娠中には、量よりもバランスを重視した食事をとることが大切です。炭水化物、タンパク質、カルシウム、鉄分、葉酸など必要な栄養素をまんべんなくとるようにしましょう。

 

■安産ごはんのポイント
【野菜はたくさん】
どんな野菜でも基本的には問題ありませんが、生野菜であれば毎食両手一杯分(そのうち120gは緑黄色野菜)はとるようにしましょう。

【塩分は控えめに】
妊娠中の1日の塩分摂取量は、7g以下に抑えるようにしましょう。塩分のとりすぎは、妊娠高血圧症候群の原因や、赤ちゃんの成長の妨げになることもあります。天然だしを活用したり、少量のわさびや酢など酸味や香りを取り入れたりして、減塩を心がけましょう。

【油ものはなるべく避ける】
絶対に食べてはいけないということではありませんが、他にもとるべきものがあるので、それだけでカロリーオーバーにならないように注意しましょう。外食をする際は、洋食よりも和食がおすすめです。

 

■妊娠中の食事で積極的にとりたい栄養素

おなかの赤ちゃんとママの健康のために、日々の食事は大切です。ここでは、積極的にとりたい栄養素を紹介します。

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妊娠・出産を機に退職した、働くママにインタビュー 退職時にもらえる・戻るお金は?

産後も仕事を継続する人が増えている一方で、様々な事情により退職をする人もいます。
産休前につわりの重さで出勤できなくなってしまうことや、復帰を予定していたものの実際に育児を始めると予想以上に大変で、仕事との両立に限界を感じることも珍しくはありません。
今回は、妊娠・出産を機に勤めていた会社を退職された経験のある、働くママお二人にお話を伺いました。
また、妊娠・出産を機に退職する場合、お金がもらえる・戻ってくる可能性があります。
本記事内で一部紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてください。

 


[目次]

1.インタビュー①(水野さん/第一子出産後に退職)
2.インタビュー②(木谷さん/妊娠中に退職)
3.妊娠・出産を機に退職する場合にもらえる・戻るお金
  ―退職者の所得税還付申告(確定申告)
  ー失業給付受給期間の延長

 

 


1.水野さん/第一子出産後に退職

水野文媛(みずの もえ)さん
ナガワ薬品株式会社 統括本部長
28歳で1人目、35歳で2人目を妊娠し、現在7歳の女の子、0歳の女の子を育てる。


―初めて妊娠が分かったときは、どのようなお仕事をされていましたか?
水野さん 1人目を妊娠したときは老人ホーム関係の会社に勤めていました。役員全員3人以上お子さんがいたこともあって、出産や子育てに理解のある会社でした。役員と行動することが多かったのでほとんどが車移動でしたし、体調が優れないときは休憩させてもらえたり、タバコを吸うときも離れてくれました。勤務時間も気を使ってもらえたので、妊娠中の仕事に苦はなかったです。すごく恵まれていましたね。

 

―産休や育休は取得されましたか?
水野さん 産休・育休をしっかり使って2年間休みました。その間に、母が不動産を持っていたので、税理士の夫の力も借りて会社を立ち上げることにしました。コンサルティングの仕事が少しずつ入ってきていたこともあり、元々勤めていた会社には戻らず、自分の会社を大きくするという決断をしました。2人目の妊娠のときは、会社勤めではないので産休などもありませんでした。

 

―水野さんにとっては、ご自身で経営されるほうが子育てと仕事の両立がしやすいという理由もあったのでしょうか。
水野さん そうですね。もちろん子育てをしながら会社勤めをすることも不可能ではないですし、実際に経験されている方もいますが、私にとってはそれが難しかったですね。休んだ期間が長かったので、朝決まった時間に出勤して決まった時間に退勤する、ということができなくなってしまったのもあります。赤ちゃんとの関わり方を大切にしているので、保育園に預けるのではなくなるべく一緒にいたくて…。1歳~1歳半くらいまでは母乳で育てたいというこだわりもあったので、会社勤めは厳しいと感じました。

 

―出産の時期について、元々考えられていましたか?
水野さん 今はもちろん好きですが、当時子どもがあまり好きではなくて、24歳で結婚してから数年は「子どもは欲しくない」の一点張りでした。ただ夫が私より7歳上ということもあり、言葉には出さないもののプレッシャーを感じ始めて…1年間くらい喧嘩もしながら生活していましたね。

 

―ご自身のキャリアに対する不安もあったのでしょうか?
水野さん ありましたね。キャリアアップを考えたときにリスキーだなと感じていました。当時は課長を務めていて、もう少しで昇進できるタイミングだったので、せっかくここまでやってきたことがゼロになると思いました。ただ1年ほど悩んで、私も将来的には子どもがいる家庭を築きたいという気持ちがあったので、最終的に決心しました。

 

―妊娠中に気をつけていたことはありますか?
水野さん 1人目のときは何も分からなくて、何に気をつければいいのかも分からない状態でした。仕事中におなかが痛くなることが何度かあり、病院に行ってお医者さんに仕事をセーブするよう言われたこともあります。
1人目のときは若かったので「どうにでもなる」と思っていたのですが、2人目は35歳のときだったので、お医者さんにも年齢を考えて行動するよう言われていて。歩きすぎない、ストレスを溜めない、怒らないなど、とにかく気をつけていました。

 

―妊娠前と後で、仕事に対する向き合い方は変わりましたか?
水野さん 私は旦那さんと対等な立場で、お互いに働いてお互いに子育てをして、という関係性でいたいので、妊娠中でも仕事は手を抜けないというプレッシャーがありました。2人目のときはそれを特に強く感じましたね。会社に勤めている方は産休や育休という制度がありますが、私のように経営者側のママにはそういった制度がなく、補償もされないので、仕事を止めてしまったら収入はなくなります。2人目のときは出産した月の前半まで普通に仕事をしていましたし、出産の直前も分娩台の上で仕事の電話をしていました(笑)。

 

 

2.木谷さん/妊娠中に退職

木谷七海(きたに ななみ)さん
ナガワ薬品株式会社 新規事業部長
29歳のときに妊娠し、現在4歳の男の子を育てる。


―妊娠が分かったとき、何のお仕事をされていましたか?
木谷さん 元々メイクアップアーティストとして空港で働いていました。当私はつわりがかなり酷く、何も食べられずベッドからも出られない状態で…。なかなか仕事にも出られなくなってしまったので、産休には入らずそのまま退職しました。
接客業なので基本的にずっと立ち仕事でしたし、気分が悪くなったら休憩してもいいとは言われていたのですが、休みづらい雰囲気はありました。

 

―ご出産後は、どのくらいで転職されたのでしょうか?
木谷さん 子どもが生まれて2年間は家にいて、子どもが保育園に行くようになってから新しい仕事を始めました。お客様と直接お話できる接客業にやりがいを感じていたので、今の会社に入るまでは店舗スタッフとして働いていました。

 

―出産の時期やその後のキャリアについては、元々何か考えられていましたか?
木谷さん 全く考えていませんでしたね。子どもが欲しくなかったというわけではありませんが、その時期や産後のキャリアについては何も考えていませんでした。

 

―妊娠前と後で、仕事をするうえでの心境の変化などはありましたか?
木谷さん ありました。産後に就職をしたときは、子どももいるので「その分頑張らないと、強くならないと」という思いで仕事をしていましたね。

 


3.妊娠・出産を機に退職する場合にもらえる・戻るお金

妊娠・出産を機に退職をする人は、税金を納めすぎている可能性が高いです。
損をしないためにも、所得税や給付金の制度を確認しておきましょう。


■退職者の所得税還付申告(確定申告)

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ナガワ薬品のNIPT検査について▼

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出産と仕事の両立が不安。産休・育休の期間や休業中にもらえるお金は?

妊娠・出産は、人生の中でとても大きな出来事の一つです。
赤ちゃんが生まれる喜びを感じるとともに、心配事が増えたり体調が優れなかったりと、心と体に負担がかかりやすくなります。
特に仕事をされている人は、仕事を続けながらの妊娠・出産・育児に、不安を抱えることも多いでしょう。そういった不安を少しでも解消するために、今回は妊娠中・産後も仕事を続けるうえで知っておきたいことを詳しく解説します。

 

[目次]

1.出産前後に仕事を続ける女性の割合は?
2.産休・育休ってどんな制度?
  ―産休
  ー育休
3.妊娠や出産でもらえるお金
  ―出産手当金
  ー育児休業給付金
4.働く妊婦のスケジュール
  ―出産までのスケジュール
  ―働く妊婦の生活注意ポイント

 


1.出産前後に仕事を続ける女性の割合は?

近年は共働きの夫婦が増えていて、仕事をしながら妊娠・出産をする女性の姿が日常的になりつつあります。厚生労働省の調査によると、第1子出産前後に女性が就業を続ける割合は年々上昇。出産前に仕事をしていて出産後も就業を継続する人の割合は69.5%に上ります。


育休制度を利用して就業を継続している人の割合も大きく上昇しています。2022年10月に「育児・介護休業法」が改正されたこともあり、男女ともに育児と仕事を両立しやすい環境設備が進んでいることが分かります。

 


2.産休・育休ってどんな制度?

大切な子どもの出産や子育てを応援するため、法律で産前産後のママの体を守る制度や、しっかりと子育てをするための休業制度が定められています。
まずは法律で定められた制度について正しく理解し、パートナーや会社の上司と相談しながら産休・育休の計画を立てましょう。


また、休業期間の延長など企業側が独自の制度を整える動きも増えているので、ご自身の勤務先の制度を前もってリサーチしておくことも大切です。


■産休(産前産後休業)
産休には、出産に備えるための「産前休業」と、産後に体を回復させるための「産後休業」の2つの制度があります。産休は労働基準法で定められているものですので、職場に遠慮したり上司の顔色をうかがったりする必要はなく、出産するすべての人が取得できる制度です。産前休業は出産予定日の6週間(42日)前から、産後休業は出産翌日から8週間(56日)まで取得することができます。
※産前休業はママ本人が請求した場合、産後休業は産後6週間を過ぎてママが請求し、医師が問題ないと認めた場合は就業することが可能です。


■育休(育児休暇)
育休は男女ともに取得することができる、子どもを育てるための休業制度です。産後休業が終わった翌日から子どもの1歳の誕生日の前日まで、希望した期間、休暇を取ることができます。最近はママだけでなくパートナーと一緒に支え合うために、パパの育休も普及しつつありますので積極的に活用しましょう。
※保育園に入れないなど一定の条件を満たした場合は、1歳6か月まで延長が可能です。再申請した場合、2歳までの延長が認められています。


★「産後パパ育休(出生時育児休業)」が新たに創設
「産後パパ育休」は、男性の育児休業取得促進を目指し、これまでよりも柔軟で取得しやすい休業として2022年10月1日からスタートした新たな育休制度です。
産後8週間以内に4週間(28日)を限度として2回に分けて取得できる休業で、1歳までの育児休業とは別に取得が可能です。原則として、休業の2週間前までの申請が必要とされています。

 


3.妊娠や出産でもらえる・戻るお金


産休・育休の取得によって、収入が減ってしまうことに不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
休業期間の生活支援のために支給されるお金がありますので、対象や申請について確認しておきましょう。


■出産手当金

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ナガワ薬品のNIPT検査について▼

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